Garminコーチが求めていたのは“頑張らないこと”だった
朝ラン完了。
今日のGarminコーチのメニューはベース走39分。
内容だけ見ればかなり軽め。
むしろ「これでいいの?」と思ってしまうくらい低強度のメニューだった。
実際、平均ペースは7:59/km。
以前の自分なら、この数字を見るだけで不安になっていたと思う。
「遅すぎる」
「練習になってない」
「もっと走れる」
そんな感覚が必ず出ていた。
けれど、今日は違った。
むしろ“徹底的に遅く走る”ことを目的にしていた。
なぜなら、今の自分に必要なのは「毎日そこそこ頑張ること」ではなく、“ポイント練習を成立させ続けること”だからだ。
そして結果的に、Garminコーチは明日の閾値走を変更しなかった。
これが今日の答えだったと思う。
速くなるのはポイント練習
結局、ランナーを直接的に速くするのはポイント練習だ。
閾値走。
インターバル。
Mペース走。
ロング走。
これらの練習が、サブ4やその先の走力を作っていく。
一方で、ベース走だけを繰り返していても、ある程度までは伸びても、そこから先は“刺激不足”になりやすい。
だから重要なのは、
「どれだけ高品質なポイント練習を継続できるか」
ということ。
しかし、そのポイント練習には前提条件がある。
疲労が溜まりすぎていないこと。
これがかなり重要。
Garminコーチはそこをかなりシビアに見ている気がする。
もし今日、自分がキロ6前後で「そこそこ頑張るEジョグ」をしていたら、おそらく明日の閾値走は変更されていた可能性が高い。
本人はEジョグのつもりでも、身体はそう判断しない。
地味に糖を使い、地味に脚を削り、地味に疲労を溜める。
その積み重ねが、ポイント練習の質を落としていく。
だから今日のテーマは明確だった。
“明日の閾値走を守るために、今日は徹底的にラクに走る”
これだった。
キロ8でも身体はちゃんと仕事をしている
ただ、ここで勘違いしてはいけない。
キロ8だからといって、何もしていないわけではない。
今日のデータを見ると、
- 平均心拍131
- 最大141
- 発汗量475ml
- 有酸素2.2
- 運動時間39分
しっかり身体は働いている。
汗もかく。
心拍も上がる。
筋肉も使う。
エネルギーも消費する。
実際、約300kcalを消費している。
つまり、“低強度=無意味”ではない。
むしろ低強度だからこそ得られるメリットがある。
疲労を増やさずに循環器系を刺激できる。
脂質代謝を使える。
回復を促進できる。
そして何より、「また明日も走れる」。
ここが大きい。
今日のテーマは“糖を使わない”
今日のランでかなり良かったのが、糖をほとんど使っていない感覚だった。
これが今、自分の中でかなり大きい。
以前は、Eジョグでも少し頑張ってしまっていた。
キロ6:20〜6:40くらい。
一見ラクに見えるペースだが、実際にはジワジワ糖を使う。
心拍も上がる。
脚も削られる。
終わったあとに「練習した感」は出る。
しかし、その代償としてポイント練習の質が落ちる。
一方、今日のキロ8ペースは完全に違った。
かなり脂質主体で動いている感覚。
身体へのダメージがほとんどない。
終わったあとも、
「まだ全然走れる」
という感覚が残っていた。
スタミナも93%残し。
Body Batteryの減少もわずか。
つまり、“消耗していない”。
これはかなり大きな意味がある。
ウルトラマラソンも結局、後半は「どれだけ糖を節約できるか」の競技になる。
そう考えると、今回の富士五湖100Kで得た感覚はかなり大きい。
あの時は、まだ“頑張って走る”感覚が強すぎた。
キロ6分半で巡航してしまう。
補給も不安で羊羹を大量に持つ。
だが、本来100kmはそういう競技ではなかった。
もっと遅くていい。
もっと省エネでいい。
もっとラクでいい。
その感覚を、今日のランは思い出させてくれた。
「遅いのに雑じゃない」
今日のランで個人的に良かったのは、フォームが崩れていないことだった。
キロ8になると、雑に走ってしまうことも多い。
しかし今日は、
- 平均ピッチ172
- 接地時間273ms
- 上下動7.4cm
数字的にもかなり安定している。
つまり、
“遅いけど丁寧”
という状態。
これはかなり重要だと思う。
遅く走るときほど、フォームが適当になりやすい。
だが、低強度の日こそ綺麗に走る。
脚を置く。
リズムを整える。
無駄な力を抜く。
その積み重ねが、ポイント練習のフォームにも繋がっていく。
今日はその感覚がかなりあった。
「休みながら距離を積む」という感覚
今日のランは、リカバリーとは少し違う。
もちろん回復目的の側面もある。
だがそれ以上に、
“疲労を増やさずに積み上げる”
という意味合いが強かった。
走っている。
でも休めている。
距離は増える。
でも疲れない。
この感覚はかなり面白い。
以前は「休む=完全休養」という感覚が強かった。
しかし今は違う。
超低強度で動くことで、逆に身体が整っていく感覚がある。
特にこれから暑くなる時期は、“速く走ること”そのものが高コストになる。
だからこそ、
- 弱い日は徹底的に弱く
- 強い日はしっかり強く
このメリハリが重要になる。
今日のベース走は、その意味をかなり理解できた1日だった。
Garminコーチはかなり合理的なのかもしれない
最近感じるのは、Garminコーチの思想はかなり合理的だということ。
以前の自分なら、
「毎日そこそこ頑張る」
を選んでいた。
だが今は、
「ポイント練習の日に強く走るために、弱い日は徹底的に弱くする」
方向へ変わってきている。
その結果、
- 閾値走が維持される
- 疲労管理できる
- 継続できる
- 練習密度が上がる
という流れになっている。
結局、マラソンは1日だけ頑張っても強くならない。
何ヶ月も継続して初めて積み上がる。
だからこそ、“頑張らない技術”が必要なのだと思う。
今日のキロ8は、その感覚をかなり理解できたランだった。

