ランニングして気づいた「3大栄養素の必然性」──野菜だけでは“痩せない”、“痩ける”のだ

ランニングを習慣にしていると、体は正直だということを嫌というほど理解する。特に、食事。3大栄養素がなぜ「三大」と呼ばれているのかは、走っている人なら必ず辿り着く答えだと思う。炭水化物・脂質・タンパク質。この3つは、身体を動かすための土台であり、どれが欠けてもパフォーマンスが落ち、疲れやすくなり、代謝もガタ落ちする。

ところが世の中には、いまだに「野菜こそ健康の要」「野菜さえ食べていれば健康」「炭水化物は敵」「脂質は悪の権化」といった極端な思想が根強く残っている。とくにテレビや雑誌が広めた“ヘルシー神話”は、長年かけて人々の認知に深く根付いてしまった。だが実際に走ってみれば、この神話がどれほどズレているか、誰よりも早く気づける。

今日はその話を書いてみたい。


目次

■ 野菜だけ食べて痩せる?そんな都合のいい話は存在しない

まず最初に言っておきたいのは、野菜が悪いという話ではない。野菜はもちろん必要だ。しかし、“主役”ではない。栄養学的に見ても、野菜はビタミン・ミネラル・食物繊維の補給源にすぎず、体のエネルギーにはならない。

にもかかわらず、「とりあえずサラダ食べとけば健康」と本気で信じている人が少なくない。特にテレビの影響で、「野菜いっぱい=ヘルシー」という短絡的なイメージが何十年も刷り込まれてきた。その結果、炭水化物や脂質が悪者扱いされ、三大栄養素の重要性がただの“古い教科書の知識”のように誤解されるようになった。

しかし実際は、野菜だけの食生活では痩せるどころか “痩ける(やつれる)” だけだ。筋肉が落ち、代謝が落ち、体温が下がり、走るどころか日常生活すらエネルギー不足になる。これで「痩せた!」と喜んでいる人を見かけると、体が軽くなったのではなく、単に生命力が落ちているだけだと分かってしまう。


■ 炭水化物はランナーの「スピードの源」

ランニングをすると、炭水化物の価値が一気に理解できる。糖質が足りない日は、走り出しから体が重く、心拍が上がり、ペースを維持するのもつらい。

エネルギーが切れた状態で走れば、距離に関係なくきつい。8kmでも重いし、12kmならなおさらだ。逆に適切に炭水化物を摂った日は、「同じ距離なのに楽」「脚が軽い」という体感が得られる。

つまり、炭水化物は悪どころか
ランナーにとって最も即効性のある“性能アップ栄養素”。

これを敵視するのは完全な逆効果だ。


■ 脂質は「持久力と生命維持の根本パーツ」

脂質を恐れてゼロにしようとする人も多い。しかし脂質こそ、長時間の運動や基礎代謝の維持に欠かせない。脂質不足はホルモンバランスを狂わせ、強烈な冷え性を招き、倦怠感を引き起こし、何より持久力が下がる。

長く走っていると、後半に必要なのは脂質代謝だと嫌でも分かる。脂質は決して悪ではない。生命の根幹を支える重要な栄養素だ。

それを「脂=太る」という数十年前の短いフレーズだけで悪印象にされてしまったのは、明らかにメディアの責任が大きい。


■ タンパク質は「身体そのもの」

タンパク質については近年ようやく認知が広まりつつあるが、それでも「プロテイン=筋トレする人だけのもの」という誤ったイメージは残っている。

しかし実際には、
筋肉の修復、免疫、血液、ホルモン…
あらゆる身体の“材料”がタンパク質。

走っている人なら、タンパク質が不足すると翌日に疲労が残り、足が重く、痛みやすくなることを体感しているはずだ。


■ なぜ“野菜だけ”信仰が女性に多いのか?

これは性別の問題というより、
美容・ダイエット系の発信が女性向けに集中しているから
というのが正確だ。

「簡単・楽・努力不要・すぐに痩せる」
こうした言葉は人間誰でも魅力的だが、特に美容業界は女性向けに大量のコンテンツを流し続けてきた。その結果、
「サラダ=健康」
という短絡的な神話が広がってしまったのだ。

しかし、本当に健康的に痩せたいなら、野菜だけでは絶対に無理だ。


■ ランニングは“真実の栄養学”を教えてくれる

ランニングの面白いところは、体が正直に反応を返してくる点だ。

● 炭水化物を抜いて走れば重い
● 脂質を削りすぎると寒くて持久力が落ちる
● タンパク質が足りないと疲労が抜けない
● 野菜だけでは全く走れない

走るほど、三大栄養素の重要性が浮き彫りになる。だからこそ言いたい。

野菜だけでは健康にも痩身にもならない。
痩せるのではなく“痩ける”だけだ。
本当に身体を変えたいなら、三大栄養素を敵ではなく味方にするべきだ。

ランナーが語ると、この言葉は重みが違う。

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