ランニングにプロテインは必要か否か?――体感と科学が示す真実

ランナーにとって、プロテインは筋トレや筋肥大のイメージが強いかもしれません。「走るだけなのに、わざわざプロテインを飲む必要があるの?」――私も最初はそう思っていました。

しかし、ここ数か月、自分の練習や体感を通して気づいたことがあります。プロテインを取り入れることは、ランナーにとって正しいアプローチだということです。


目次

そもそもランニングで筋肉は必要なのか

「ランニングに筋肉なんて不要。体重が軽い方が速く走れる」という考え方があります。特にマラソン界では、軽さが正義とされる傾向が強く、駅伝や短距離の世界では特にその考えが根強いです。軽い体重なら同じ力で体を前に進めやすい――たしかに理屈上は間違っていません。

しかし、実際のランニングではスピードや疲労耐性は軽さだけでは決まらないのです。坂道のレースを除けば、持久力、推進力、疲労回復、フォーム安定性など、スピードに影響する要素は多岐にわたります。その中で、筋肉量が十分にあることが決定的に重要になってきます。


軽さだけではスピードは出ない

実際に自分の練習で感じたことがあります。筋肉量は変わっていないのに、プロテインを取り入れて筋肉の回復を早めた日は、翌日のスピード感がまったく違います。足が軽く感じる、キロあたりの余裕度が高い――これは単純に体重の軽さでは説明できません。

なぜか。それは筋肉が接地での推進力、フォーム安定性、疲労耐性を担っているからです。軽さだけでは蹴る力が不足し、フォームもブレやすく、長距離を効率的に走ることはできません。逆に筋肉が適切にあると、同じ体重でも体が前に進む力が増え、疲れにくくなるのです。


トップアスリートの体型が示す真実

世界のトップランナーを見ても、体重だけで速さを測れる選手はいません。身長や体重は軽めでも、太もも、大臀筋、ハムストリング、腸腰筋などの必要筋肉はしっかり発達しています。見た目はスリムでも、筋肉量が多く、体脂肪率が低い――これこそが、軽さとスピードを両立する秘訣です。

マラソンだけでなく、サッカーのような瞬発力と持久力を両立させるスポーツでも同様です。筋肉量が十分ある選手ほど、スプリント、切り返し、回復、怪我予防のすべてが安定します。軽さだけで速さを維持できるのは、もはや幻想に近いのです。


不要派の理論とその限界

もちろん、プロテイン不要派の意見も理解できます。その主な理由は次の通りです。

  1. 食事だけで十分摂れる
    体重が軽ければ、必要なタンパク質量も少なく、普通の食事で賄えるという理屈です。
  2. 筋肥大目的のもの
    筋トレ用でランニングには不要、走るだけで筋肉は自然に付くという考え方。
  3. 過剰摂取リスク
    胃腸負担や余計なカロリー摂取の可能性がある。
  4. コスト面
    毎日プロテインを飲むことは金銭的負担になる。

これらの理屈は、あくまで体重が軽く、練習負荷が少ない場合には成立します。しかし、私のように毎日走り込み、ポイント練習やロング走も行う場合は、食事だけでは回復と筋肉維持が追いつかないのです。


プロテインで「お金で筋肉を買う」感覚

私が感じた最大のメリットは、「プロテインを飲むことで翌日のスピード感や足の軽さが段違いに変わる」ということです。これを端的に言えば、お金で筋肉を買う感覚。必要な材料を先に補給して、トレーニングで筋肉を作る――時間と効率を買うようなものです。

筋肉量が増えることで、太ももやお尻裏が強化され、接地推進力やフォーム安定性が向上。結果として、体重は変わらなくても走りが軽くなり、より速く走ることが出来る身体が作られるのです。


正しい方法論とは何か

ここまでを整理すると、ランナーにおけるプロテインの役割は明確です。

  1. 筋肉の質と量を最優先
    軽さだけでなく、走るために必要な筋肉を作る。
  2. 回復効率を最大化
    練習後や間食のプロテインで筋肉の修復を速める。
  3. 無駄な脂肪は増やさない
    筋肉量を増やしても体重は最小限に抑える。

これにより、体重の軽さよりもスピードと疲労耐性が上回り、サブ3を狙える身体を作ることが可能になります。


まとめ

  • 軽さだけではスピードは出ない
  • 筋肉量が多いほど接地推進力、フォーム安定性、疲労耐性が向上する
  • プロテインは筋肉の材料を効率的に補給し、回復と成長を助ける
  • トップアスリートの体型やサッカー選手の例も示す通り、筋肉量こそ現代のランナーに必要な資源

結論として、ランナーにとってプロテインは必要か否か?
答えは明確です。必要です。特にサブ3を目指す、または高負荷の練習を行うランナーにとっては、回復効率と筋肉維持のために不可欠なアイテムです。

体重だけにこだわるのはもう古い。これからの時代は、筋肉量を最大化しつつ走る軽さを維持することが、ランナーとしての正しい戦略なのです。

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