二日間の暴飲暴食明け、身体が重いままの慣らし60分

二日間しっかり食べて、しっかり飲んだ。その代償は「体脂肪が増えた不安」ではなく、明らかな重量感。脚が重いというより、身体そのものが重い。常にうっすら坂道を走っているような感覚。今日はその確認とリセットのための60分。
結果は8.49km、58分20秒、平均6:52/km。総上昇量12mのほぼフラット。気温14.4℃。春の入り口らしい、少し暖かさを感じる空気。走る前は不安があったが、終わってみれば極めて冷静なデータが並んだ。
前半の違和感、後半の安定
1km目は7:32。身体の重さがそのまま数字に出た。心拍126。低い。苦しくないのに進まない。典型的な“内臓モード”の身体。消化と水分保持が優先され、神経系がまだ起きていない。
2km目6:56。心拍138。ここから徐々に巡航へ。
3km目6:46、心拍144。
4〜7kmは6:46〜6:49で安定。心拍141〜145。
感覚としては「重い」のに、データは整っている。後半8km目で6:35まで自然に上がる。意図的に上げたわけではない。身体が勝手に巡航速度へ移行しただけ。
この現象は明確。脚に疲労はない。単純な水分とグリコーゲンの保持による重量増加。そして自律神経の立ち上がりの遅さ。走力低下ではない。
心拍は嘘をつかない
平均心拍140、最大149。完全に有酸素域。トレーニング効果は3.3(ベース)。無酸素メリットはゼロ。狙い通り。
本当に疲労が溜まっている場合、ペースが遅くても心拍は上がる。しかし今日は違う。ペースが上がっても心拍は安定。これは中枢疲労がない証拠。
潜在的スタミナは100%スタートで80%終了。削れ方も穏やか。Body Batteryは-15。適度な刺激。やりすぎていない。
このデータが示しているのはひとつ。「問題なし」。
ランニングダイナミクスの安定
平均ピッチ175spm。歩幅0.82m。接地時間260ms。上下動7.6cm。上下動比9.3%。
大きな乱れなし。フォームは崩れていない。身体が重くても、接地は乱れていない。これは収穫。
重さの正体は筋ダメージではなく“内容物”。むしろこの状態でフォームが安定しているのはプラス材料。ウルトラでは後半、似た感覚が訪れる。その予行演習だと思えば価値がある。
発汗と水分バランス
推定発汗量809ml。ちょうどいいリセット。
暴飲暴食後は塩分と水分を溜め込む。今日の60分はその排出スイッチ。体重は2〜3日で自然に戻るはず。焦る必要なし。
ポイント練習封印月間の現在地
今月はポイント練習封印中。スピード刺激なし。閾値なし。ロングでの無理な確認なし。
正直、物足りない。速く走りたくなる。今日も後半、6:35まで自然に上がったとき「このまま上げられる」と感じた。しかし上げなかった。
あと2週間で控えるのは
チャレンジ富士五湖100K。
100kmはスピードのレースではない。コンディションのレース。今から走力は上がらない。上がるのは疲労リスクだけ。
ポイント練習封印月間が成功か失敗か。その答えは今日のデータに出ている。
・心拍安定
・後半ビルドアップ気味でも余裕
・翌日に疲労を残さない負荷
これは成功の兆候。
本当に失敗しているなら、速く走りたい衝動すら出ない。
暖かさと季節の移行
気温14.4℃。冬を越えた実感。身体が動く。空気が柔らかい。手袋はいらない。呼吸が楽。
同時に思う。夏が来る。
暑熱順化の地獄。心拍の上振れ。発汗量の増加。ロング走の消耗。
だが今はまだ春。走りやすい。この短い“ゴールデンゾーン”を丁寧に使う。
今日の意味
今日は強くなる練習ではない。整える練習。
・循環を回す
・余分な水分を抜く
・神経系を再起動する
・レース2週間前の正解を確認する
8.49kmという中途半端な距離も悪くない。60分という時間基準。ペースは結果論。
身体が重い日でも、走力は落ちていないことを確認できた。これは大きい。
ここからの2週間
やることはシンプル。
ゾーン2中心。
疲労ゼロでスタートラインに立つ。
速さへの欲求は温存。
刺激を入れるなら流し数本まで。乳酸を溜めない範囲。中途半端な閾値走が一番危険。
100kmは後半50kmで決まる。前半の余裕は“今”作る。
冬を越えた
寒さの中で積み上げたジョグ。低強度の反復。地味な60分。今日の安定はその結果。
冬を越えた。そして夏が来る。その前に100kmがある。
身体が重い日も、データは冷静。
感覚に振り回されず、数字に救われる日もある。
今日の60分は勝ち。
静かに、確実に、整っている。

