はじめに|前日まで辿り着いたという事実
ついに、さいたまマラソン前日。
正直に言えば、この日を迎えられるかどうかは数日前まで分からなかった。
風邪を拗らせ、喉・痰・倦怠感が長引き、「出場できるのか?」という不安が頭から離れない期間が続いた。練習も思うように積めず、走っては休み、休んでは不安になる。典型的な“レース前にやってはいけないメンタル状態”だったと思う。
それでも今日、この前日という地点に立っている。
走力がどうこう、タイムがどうこう以前に、まずはここまで来た。それ自体が一つの成果だと感じている。
今回の位置づけ|攻めないマラソンという選択
今回のさいたまマラソンは、当初はサブ4を意識していた。しかし、体調不良と練習の中断を経て、その目標は現実的ではなくなった。
ここで無理にサブ4を追いにいくことはできたかもしれない。ただ、それは「今シーズンを賭ける選択」になってしまう。
そこで下した判断が、サブ4.5を目標にした完走重視のレースという位置づけだ。
これは諦めではない。
むしろ来シーズンのサブ4を本気で狙うために、今シーズンを壊さないための判断だと考えている。
寒さ、雪予報、体調が万全ではないこと。これらを全て踏まえた上で、今回は「淡々と進み、確実にゴールする」ことに集中する。
前日の練習の目的|疲労を作らないための確認
前日の練習は、トレーニングではない。
目的はただ一つ、脚の状態確認と神経系のスイッチ入れ。
距離を稼ぐ必要も、心拍を上げる必要もない。走ったあとに「疲れた」と感じたら、それは失敗だ。
今回は30分の軽いジョグを選択した。
理由は、完全オフにするほど不安定な状態ではなく、逆に動かした方が明日の動きが良くなると判断したからだ。
前日ジョグの実施内容とデータ

実施概要
- 距離:4.75km
- 時間:30分03秒
- 平均ペース:6:19/km
- 平均心拍数:148bpm
- 最大心拍数:161bpm
- 気温:約4.4℃
体感としては「軽い」。
自己評価でも運動量は2/10。呼吸も終始余裕があり、脚に違和感はなかった。
心拍について
心拍数はやや高めに出ているが、これは想定内。
- 風邪明け
- 低気温
- 前日特有の緊張
この3点が重なれば、心拍が高めに出るのは自然なことだ。重要なのは、心拍が上がっても脚が重くならなかったという点。
今日は心拍の数字を評価対象にはしていない。
スタミナと回復指標から見る状態
Garminの指標では、
- 潜在的スタミナ:100% → 81%
- リカバリー時間:25時間
前日ジョグでこの数値なら、問題なしと判断できる。
25時間後には回復がゼロになる計算で、レース当日のスタート時刻9時には完全に回復状態に入る。
もちろん数値は万能ではない。
ただ、脚の感触・主観的疲労・回復指標が一致しているという点は安心材料になる。
寒さと天候|今年のさいたまは特殊条件
今年のさいたまマラソンは、例年と明らかに違う。いや、昨年も雨と寒さで酷かったがそれ以上だろう。
- 気温が低い
- 雪予報
- 風の影響
これは記録を狙う条件ではない。
むしろ「いかに冷えないか」「いかに集中力を切らさないか」が結果を左右するレースになる。
装備は以下を想定している。
- インナー
- ウインドブレーカー
- ネックウォーマー
- 手袋
- 雨が止むまでかっぱ着用
集中力が最大の武器になる
このレースで一番重要なのは、脚力でも心肺でもない。
集中力だ。
雪が降っていない時間帯ほど油断しやすい。ペースが知らず知らずのうちに上がり、体が冷え、後半で崩れる。
だから前半は徹底的に抑える。
- ペースは見ない
- 心拍も気にしない
- 呼吸とフォームだけ確認
「まだ行かない」を何度も自分に言い聞かせる。
サブ4.5という目標の意味
サブ4.5は、今回の条件では十分に価値のある目標だ。
体調万全ではない中で、寒さと天候に対応し、42.195kmを止まらずに進む。
それができれば、来シーズンに向けて大きな自信になる。
サブ4は来シーズンの楽しみに取っておく。
今は、回復してきた体を壊さず、確実にゴールすることを最優先にする。
おわりに|淡々と進むために
前日はもう何も足さない。
- 昼寝ができた
- 脚の感触は戻ってきた
- 疲労は残っていない
やるべき準備は全て終わった。
明日は「走る日」ではなく、「進む日」。
淡々と、静かに、42kmを拾いに行く。
それが今回のさいたまマラソンだ。

